あせもを早く治すためにできること【大人・子ども別】

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あせも(汗疹)は、汗が皮膚にこもって炎症を起こすことでできる皮膚トラブルです。暑い季節や運動後に多く見られ、赤ちゃんや子どもだけでなく、大人でも発症します。かゆみや赤みで不快なうえ、掻き壊すと化膿して悪化することもあります。
この記事では、大人と子どもそれぞれに合ったあせもの自宅ケアと、悪化を防ぐ生活習慣、そして受診が必要なケースまで詳しく解説します。


あせもの原因と仕組み

あせもは、汗を分泌する汗腺が詰まり、皮膚の内部に汗がたまることで炎症が起こります。高温多湿な環境、汗の拭き取り不足、衣服や下着による摩擦などが原因です。
赤ちゃんは汗腺の発達が未熟で、体温調節も苦手なため特に発症しやすく、大人も長時間の発汗や肌への刺激が続くと発症します。


大人のあせもケア

1. 清潔を保つ

汗をかいたらできるだけ早くぬるま湯でシャワーを浴び、皮膚表面の汗や汚れを落とします。石けんは低刺激タイプを選び、ゴシゴシこすらず優しく洗いましょう。洗いすぎは皮膚のバリア機能を弱めるので注意が必要です。

2. 通気性を確保

通気性のよい綿素材の服を着ることで、汗や湿気がこもりにくくなります。室内ではエアコンや扇風機を使い、温度は25〜28℃、湿度は50〜60%を目安に調整しましょう。

3. 摩擦を避ける

衣服や下着の縫い目が患部に当たると摩擦で悪化します。ゆったりした服を選び、運動時は吸汗速乾素材のインナーを活用すると快適です。

4. 薬の使用

かゆみが強い場合は、市販のかゆみ止めや弱めのステロイド外用薬を短期間使用するのも有効です。使用前には必ず薬剤説明書を確認し、異常があれば使用を中止してください。


子どものあせもケア

1. こまめな汗の処理

子どもは汗をかきやすく、そのまま放置するとあせもが悪化します。汗をかいたら濡れタオルで軽く拭き、必要に応じてシャワーで流しましょう。石けんは1日1回で十分です。

2. 室内環境の工夫

室温は25〜28℃、湿度は50〜60%を目安に。寝汗対策として、吸湿性の高いタオルを敷き、汗をかいたら取り替えると快適です。

3. 衣服の選び方

通気性の良い綿やガーゼ素材の服がおすすめです。吸汗性の高い肌着を着せ、汗をかいたら早めに着替えましょう。

4. かゆみ対策

掻き壊しによる二次感染を防ぐため、爪は短く切っておきます。かゆみが強いときは冷やしたタオルで患部をやさしく冷却します。


あせも予防の生活習慣

  • こまめな汗の拭き取り:外出時はハンカチや濡れタオルを持ち歩く

  • 衣類の工夫:通気性・吸汗性の高い素材を選ぶ

  • 湿度管理:除湿機やエアコンを活用して湿気を減らす

  • 運動後のケア:汗を放置せずすぐにシャワーや着替え


Q&A:よくある疑問

Q. あせもは自然に治りますか?
軽症なら数日〜1週間程度で自然に改善しますが、悪化すると化膿し治りが遅くなります。

Q. 市販薬はどれを選べばいいですか?
かゆみが強い場合は抗ヒスタミン配合のかゆみ止めや、弱いステロイド外用薬が有効ですが、子どもや妊婦は使用前に薬剤師に相談しましょう。


受診したほうがよいサイン

  • 化膿して黄色い膿が出ている

  • 発疹が急に広がっている

  • 高熱や全身の発疹がある

  • 自宅ケアで1週間以上改善しない


まとめ

大人・子どもどちらのあせもも、清潔・通気・摩擦回避が改善と予防の基本です。早めのケアで悪化を防ぎ、快適に過ごしましょう。症状が重い場合や長引く場合は、皮膚科を受診することが安心です。

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