話題の“クリーンビューティー”とは? 成分で選ぶ新しいコスメの基準

美容コラム

クリーンビューティーとは? 美容業界で注目される新しい考え方



ここ数年、美容業界で大きなトレンドとなっているのが「クリーンビューティー」。
雑誌やSNSで見かける機会も増えましたが、「ナチュラルコスメとどう違うの?」「クリーンって何が基準なの?」と思う方も多いのではないでしょうか。

クリーンビューティーとは、“肌にも環境にもやさしい美容のあり方”。
成分や製造過程の透明性、動物・環境への配慮を重視し、

「安心して使える化粧品を選びたい」という意識の高まりから生まれた新しい価値観です。

海外から広まった“クリーン”の概念

このトレンドは、欧米を中心に広がりました。
セフォラやグロシエなどの有名ブランドが「クリーンビューティー基準」を発表し、
安全性が不明確な化学成分を極力排除したコスメを展開したのが始まりです。

“クリーン”とは「100%天然」という意味ではなく、
科学的根拠に基づいて、肌と環境に不要なものをできるだけ使わないという考え方。
つまり「より健やかで誠実な美容」を目指すムーブメントです。

ナチュラルコスメとの違い

「ナチュラルコスメ」は天然由来成分を多く含むことを重視しますが、
「クリーンビューティー」は肌・環境・倫理性のバランスを考慮しています。

たとえば、すべてを天然にこだわるよりも、
“必要に応じて肌に優しい合成成分を取り入れる”柔軟さも魅力の一つです。
そのため、クリーンビューティーは現代的で実用的な美容の形として人気を集めています。

クリーンコスメの成分に注目
避けたい成分の一例

多くのクリーンブランドでは、以下のような成分を“使用しないリスト”に掲げています。

パラベン(防腐剤)

シリコン(毛穴詰まりの原因になることも)

合成香料・着色料

サルフェート(強すぎる洗浄成分)

これらは肌質や目的によっては問題ない場合もありますが、
敏感肌やゆらぎ肌の方には刺激となることがあるため注意が必要です。

積極的に取り入れたい成分

一方で、クリーンコスメに多く配合されている注目成分は以下の通り。

ビタミンC誘導体:透明感を与え、抗酸化作用でエイジングケアにも◎

ツボクサエキス(CICA):肌を整え、敏感肌を落ち着かせる植物成分

セラミド:肌のバリア機能をサポート

ホホバオイル・シアバター:自然な保湿力で乾燥を防ぐ

成分ラベルを読む習慣をつけるだけでも、コスメ選びの精度はぐっと上がります。

クリーンビューティーが大切にする“透明性”と“やさしさ”

クリーンビューティーの本質は「信頼できるものを選ぶこと」。
どんな原料を使っているのか、どんな製造工程で作られているのか、
消費者がきちんと知ることができる“透明性”が重視されています。

また、クルエルティフリー(動物実験を行わない)や
環境に配慮したパッケージなど、**“肌と地球の両方にやさしい美容”**という価値観も根底にあります。
美しさを楽しみながら、地球にも配慮する——
そんな意識の変化が、これからの美容をより豊かにしていくのです。

人気のクリーンビューティーブランド紹介
日本発ブランド

THREE(スリー):植物精油を使った上質なスキンケア。香りも癒し効果抜群。

MiMC:ミネラルと植物の力でメイクしながら肌をケア。敏感肌にも人気。

athletia(アスレティア):サステナブル素材やリサイクルパッケージを採用。

海外ブランド

ILIA Beauty:スキンケア成分を融合したメイクアップが人気。

Tata Harper:農園で自社栽培した原料を使う“ファーム・トゥ・フェイス”ブランド。

RMS Beauty:シンプルな成分でプロ仕様の仕上がりが叶う。

まとめ:クリーンビューティーは“意識のある美しさ”へ

クリーンビューティーは、ただ肌にやさしいだけではありません。
自分の肌を大切にしながら、環境や社会にも配慮する——
そんな意識のある美しさを選ぶライフスタイルです。

日々使うコスメを少し見直すだけで、
「肌にも地球にも心地よい美容」が始まります。
あなたも今日から、“クリーンな選択”を取り入れてみませんか?


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